【幼児教育の編集者ノート】保育者を称える日。オーストラリアの「Early Childhood Educators’ Day」から考える
本日、オーストラリアで本校の学生たちがお世話になっている保育施設、Bright Horizons Australia ChildcareのInstagramに、こんな言葉が投稿されていました。
“Celebrating the heart of early learning”
― 幼児教育の中心にいる人たちを称えて。
この日は、オーストラリアの「Early Childhood Educators’ Day」。
幼児教育・保育の現場で働くEducators(保育者・教育者)の仕事に感謝し、その存在を社会全体で称える日です。
投稿には、こんな趣旨のメッセージが綴られていました。
小さな手を握ること。
子どもたちの大きな感情に寄り添うこと。
好奇心を育むこと。
そして、毎日の中に学びや笑顔、人とのつながりを生み出していくこと。
そうした一つひとつの仕事が、子どもたちや家族の人生に長く残る影響を与えているのだと。
とても素敵な言葉だと思いました。
「保育する人」に、社会がありがとうを伝える
日本にも「保育の日」など、保育について考える機会はいくつかあります。
しかし今回、私が特に興味を持ったのは、Early Childhood Educators’ Dayが、制度や施設ではなく、そこで働く「Educator=人」そのものに光を当てていることです。
保育の仕事は、目に見える成果だけで価値を測ることが難しい仕事です。
今日、一緒に遊んだこと。
泣いている子のそばに座ったこと。
「どうして?」という問いに一緒に向き合ったこと。
友だちとのトラブルを見守ったこと。
何気ない一日の積み重ねが、何年も先の子どもの育ちにつながっていきます。
だからこそ、その仕事を担う人たちに社会から
「あなたたちの仕事は大切です」
と伝える日があることには、大きな意味があるように感じます。
学生たちも、オーストラリアの保育者と出会いました
名古屋文化学園保育専門学校では、この夏も学生たちがオーストラリアで保育実習を行いました。
本校が長年保有するAussie Kids Mermaid Watersをはじめ、Bright Horizonsの保育施設などで、現地のEducatorsと一緒に子どもたちと過ごしました。
もちろん、日本とオーストラリアでは保育制度も文化も異なります。
それでも、子どもの気持ちを受け止めること、遊びや体験を通して成長を支えること、一人ひとりを大切にすること――。
学生たちが現地で見た保育には、日本の保育にも通じるものがたくさんありました。
そして今回のEarly Childhood Educators’ Dayの投稿を見ていると、学生たちが実習で出会ったEducatorsの皆さんもまた、オーストラリアの子どもたちの日常を支える大切な存在なのだということを改めて感じます。
保育者を目指す若者が誇りを持てる社会へ
少子化が進む日本では、「子どもが減るのだから、保育者もそれほど必要なくなるのでは」と語られることがあります。
しかし、本当にそうでしょうか。
子どもの数が少なくなれば、一人ひとりの子どもの育ちを社会全体でより丁寧に支えていくことが、むしろ重要になります。
保育者は、単に子どもを「預かる人」ではありません。
子どもの発達を理解し、遊びや生活を通して育ちを支え、家庭とともに子どもの成長に関わる幼児教育・保育の専門職です。
その専門性や社会的な価値が、もっと広く理解されてほしい。
そして、これから保育者を目指す高校生や学生たちが、
「私は保育者になる」
と誇りを持って言える社会であってほしいと思います。
日本でも「保育者にありがとう」を
オーストラリアのEarly Childhood Educators’ Dayを、そのまま日本に持ってくる必要はないのかもしれません。
でも、
子どもたちを育てる人を、社会が大切にする。
その考え方は、国を越えて共有できるものではないでしょうか。
本校の学生たちも、やがて保育の現場へ出ていきます。
数年後には、小さな手を握り、子どもの大きな感情を受け止め、好奇心を育てるEducatorになっていることでしょう。
そんな未来の先生たちを育てる学校として、私たち自身も改めて伝えていきたいと思います。
保育は、子どもの未来をつくる仕事です。
そして、その仕事を担う保育者もまた、社会にとって大切な存在です。
オーストラリアから届いた「Happy Early Childhood Educators’ Day」というメッセージを見ながら、そんなことを考えました。
🇦🇺 オーストラリア保育実習2026 関連記事
名古屋文化学園保育専門学校では、毎年オーストラリアで保育実習を行っています。
2026年夏も、学生たちは本校が長年保有する Aussie Kids Mermaid Watersをはじめ、現地の保育施設で子どもたちやEducatorsと出会い、日本とは異なる幼児教育・保育を実際に体験しました。
今回の記事に登場したBright HorizonsのEducatorsの皆さんと学生たちが過ごした様子も、実習レポートでご紹介しています。
名古屋文化学園企画広報室 松野
















