早期離職対策
　近年、幼稚園教諭、保育士の早期離職が問題となっています。2 年〜3 年の時間をかけて資格を取得して就職したにもかかわらず早期に離職してしまうのはとても残念なことです。本校ではそのような早期離職を避けるために、学生と各園のマッチングを重視して、個々の学生に最も合った園を紹介しています。それは 77 年の歴史と広範なネットワークで各園の要望や状況を正確に把握しているからできることなのです。

求人数の増加
　近年の少子化対策・待機児童対策の中、各地に保育園(認可保育所、小規模保育所、企業立保育所)が設立され、それに伴い保育士の需要が高まり、幼稚園教諭・保育士が不足する時代が続いています。本校においても幼稚園・保育園からの求人が増加し続けており、幼稚園、保育園、こども園を合わせて 4,764 件(求人数 6,696 名)という膨大な求人をいただいています。

地方からの求人増
　従来、東海 3 県からの求人がほとんどであったところ、近年、他の地方からの求人が増加しています。特に、東京、横浜、大阪等の大都市圏からの求人が急増しています。

認定こども園からの求人増
　幼稚園、保育園に次ぐ第 3 の保育施設と呼ばれる認定こども園が増えており、数多くの認定こども園からの求人をいただくようになりました。将来的には認定こども園からの求人はますます増加するものと予想されます。認定こども園で「保育教諭」として勤務するには「幼稚園教諭免許」「保育士資格」の両資格が必要となるため、卒業と同時に全員が両資格を取得する本校卒業生は就職戦線においてもますます有利になっていきます。

就職動向
　保育園に就職する者がほぼ半数を占めている傾向は例年と変わりませんが、今年は幼稚園に就職する者が 18％と例年より高い数字を示しています(幼稚園と認定こども園を合わせた就職率は 28％)。施設(児童養護施設、障がい児支援施設等)にも 8％の学生が就職、また公務員に進んだ者が 7％となっています。

就職サポート
　今年度はコロナ禍の影響で予定どおりの就職ガイダンスは行えませんでしたが、限られた時間の中で就職活動全般の指導を行い、個人面談を通して学生本人の希望をよく聞いた上で、個々の適性に合った就職先を紹介しました。進路相談だけではなく履歴書添削、面接対策等、就職試験に対するサポートも実施しています。また、愛知県幼保 3 団体(愛知県私立幼稚園連盟、愛知県私立保育園連盟、名古屋⺠間保育園連盟)と連絡を密にとり、適正な就職サポートを行っています。

就職時期
　愛知県幼保 3 団体との申し合わせ事項により就職試験の開始は 9月 1 日と定められています。この解禁日を目指し、2 年次 8 月から具体的な就職活動を開始して、解禁日以降、順次、就職先が決定していき、例年、12 月にはほぼ全員の就職先が決定しています。

2022年3月卒業生 求人状況

2022年3月卒業生 就職先一覧